12.芭蕉・卓池の句碑

月見堂の境内西端に松尾芭蕉と鶴田卓池の句碑がある。

芭蕉の句を中央からやや左よりに、卓池の句をその右に添えて彫られている。

翁というのは芭蕉のことである。

かゞやきのますばかりなりけふの月
卓池

此の道や行人なしに秋の暮

芭蕉の句は元禄七年九月大阪での作、この作句後半年ほどして芭蕉は没した。

卓池は三河国岡崎の人で、享和~文化のころ(一八〇一~一八一七)飯田に来遊した。

碑の裏には、伍和宗円寺の住職圭布(のち圭斎・名誉和尚)と栗矢の原九右衛門重穏(樗平=重与の父)の二人が発願主であることが刻まれている。

天保十二年八月十五日、すなわち中秋の名月の日の建立である。